眠れなくなる宇宙の小咄 地球になれなかった金星
こんばんは。
エステート部永田です。
今日はですね、金星のお話です。
地球から見ると明け方と夕方にだけ観測ができ、太陽、月についで明るく見える星です。
明け方に見えるのが「明けの明星」、夕方に見えるのが「宵の明星」と言われていますね。
金星は地球のすぐ内側に位置している惑星です。
大きさ、重さ、共に地球よりわずかに小さい程度で「地球の姉妹惑星」と呼ばれています。
誕生当時はとても似通った惑星だったとの事です。
しかし太陽からの距離は2つの惑星を似ても似つかいない姿へと変えました。
地球では雨が降り始めやがて海を形成し、海が大気中の二酸化炭素を溶かしていきました。
ところが、太陽により近いかった金星はわずかに気温が高かったんですね。
結果、金星では海が出来ませんでした。
大気中の二酸化炭素は温室効果をもたらし、太陽熱を吸収するものの、外へ逃す事ができません。
その結果気温がどんどん上昇してしまい、現在では地表の平均温度は464度!
とても生命が誕生する環境ではなくなってしまい、金星は地球になる事が出来なかった、という訳です。
金星はとても自転が遅く、太陽が登って、沈むまでに117日かかります。
ただし、上空は常に厚さ30キロとも言われいている雲で覆われており地表から太陽を見ることは出来ません。
その雲には硫酸が多く含まれ、硫酸の雨を降らせます。
ただ気温が高いため、地表に降ることはなく蒸発してしまうそうなのです。
とても姉妹惑星とは思えない環境ですが太陽との距離でこれだけ違いが出てくるんですね。
地球からは考えられない環境ですがそれを想像しながら星を観測するのもまた1つの楽しみです。
眠れなくなるなります、宇宙。
それではまた。